職場環境改善への取り組み

誰もが働きやすい職場へ

ゼンショーホールディングスの子会社である株式会社すき家本部が運営する「すき家」では、2014年2月から4月にかけて、業界全体の人手不足による従業員の採用難及び、一部メニューによる従業員作業負担増加などを背景とした従業員の退職をきっかけとして、全国の1割程度にあたる200余りの店舗において、時間帯による一時休業の措置を取らざるを得ない事態が発生しました。

当社はこの事態を重く受け止め、店舗の労働環境改善を経営の最重要課題に位置付け、第三者的な視点で当社の活動を評価していただくため、「第三者委員会」及び「職場環境改善促進委員会」の2つの委員会を自ら設置し、外部有識者の方々から率直なご意見と多角的なアドバイスをいただきました。また社内でも職場環境改善を推進する部署を立ち上げ、取り組みを進めてまいりました。

結果として一定程度の職場環境の改善が図れたと認識しております。これからも誰もが働きやすい会社になるよう、さらなる取り組みを進めてまいります。

取り組みの経緯

2014年5月7日 「第三者委員会」の設置
久保利英明氏を委員長とし、当社が設置
2014年6月2日 「すき家」の地域分社化
2014年7月31日 「第三者委員会」より調査報告書を受領
同委員会 記者会見
2014年7月31日 当社記者会見
報告書に掲載されている提言の実行を約束
2014年11月1日 社内に「グループ職場環境改善改革推進室」を設置
2014年11月14日 「職場環境改善促進委員会」の設置
白井克彦氏を委員長とし、社外有識者5名で当社が設置
2015年3月31日 「職場環境改善促進委員会」より報告書を受領
2015年4月8日 同委員会 記者会見
2015年4月8日 当社記者会見

改善項目

長時間労働対策

1.分社化

2014年6月、全国約2,000店を品川本部で一括管理する体制から、全国を7つの地区に分け、各々で組織を作り管理する体制に移行しました。

○分社化による地域会社の営業組織

店舗運営の基本的な責任者は、ブロックマネジャーと呼ばれる職位です。このブロックマネジャーの担当店舗数は、クルー(パート・アルバイト従業員)から契約社員への積極的な登用などにより、分社化前は21店舗でしたが、直近で13店舗となっています。
また、各社の社長がその地域に居住し、労働時間の管理を従業員と近い距離で行っています。

長時間労働対策

2.時間管理委員会

月に1回、地域会社の社長、監査役、労務担当、組合代表が参加し、労働時間が長くなりそうな従業員に対し、解決策の提案や指導を行う組織です。これにより、未然に長時間労働を防止することができるようになりました。

時間管理委員会

○社員の月間平均残業時間の推移

これらの取り組みにより、社員の平均労働時間は、2014年10月以降は法定基準である45時間を下回る水準まで低下しました。結果として、職場環境改善促進委員会より、「過重労働が相当程度解消された」(報告書19ページより抜粋)と評価をいただきました。

「職場環境改善促進委員会」報告書
[777KB/24ページ]

社員の月間平均残業時間の推移

改善のポイント

  • 分社化による勤務状態の適切な把握・時間管理の徹底
  • クルー(パート・アルバイト)の積極的な社員登用
  • ブロックマネジャーの担当店舗数の減少(21店舗→13店舗)
  • 社長が地域に居住し、従業員と近い距離でコミュニケーション
  • 時間管理委員会による労使協力体制での長時間労働防止

その他の職場環境改善の取り組み

1.深夜複数勤務体制の確立

  • 過重労働の防止
  • 安全で安心して働ける環境の確保(防犯体制の強化)

2014年10月1日より、上記を目的として深夜時間帯の複数勤務体制を確立しました。その結果、複数勤務体制が整わない店舗は、一時的に深夜営業を休止しました。
当初、1,254店舗が深夜営業の一時休止となりましたが、2015年8月末には、休止店舗は397店舗となりました。

2.全国的なクルーミーティングの開催

2015年2月からは、より風通しのよい店舗運営を図るため、全国各地区でクルーが主体となって意見交換を行う「クルーミーティング」を、労働組合と協業で開催しており、8月末では、109地区816名が参加しています。
5月には全国大会を開催し、品川本部にて各地域で話し合われた内容が発表されました。

全国的なクルーミーティングの開催

3.クルーの待遇改善

  • 従業員の生活水準の維持向上
  • 店舗におけるサービス水準の向上

2015年3月には、上記を目的として、会社としては初めて、全グループ規模で、本部・店舗・工場・物流センターで働くクルーで、2015年3月末に在籍の方を対象に、一律2.5%の時給引き上げをすることを発表しました。

これらの取り組みについて、職場環境改善促進委員会からは、「会社の対応は、一部に進捗の遅い施策はあるものの、困難な状況の中でベストを尽くし、概ね良好であると受け止める」(報告書18ページより抜粋)とされ、その具体的な評価項目としても挙げていただいています。

「職場環境改善促進委員会」報告書
[777KB/24ページ]

改善のポイント

  • 深夜複数勤務体制の確立
  • 全国的なクルーミーティングの開催(労働組合と会社の共催)
  • クルーの待遇改善

取り組みを通じて

今般、すき家の労務環境については、一定の評価をいただきました。しかし、まだまだできていないこと、改善すべきことは多くあります。
従業員が一丸となって、昨日より今日、今日より明日、良い会社にしようという強い思いを持ち、全世界規模で地域に貢献する、食のインフラとして機能できるような会社を目指して取り組んでまいります。