社長メッセージ(2/3 pages)
人類が生きる「社会」の現状認識
2010年3月期をゼンショーグループは、新たな挑戦のステージとして、「世界一元年」と位置づけました。世界の食事情を変えることのできるシステムと資本力を持った「フード業世界一」企業への進化を図るステージです。そしてその先には、「世界から飢餓と貧困を撲滅する」というビジョンの実現が見えてくると考えています。
世界人口は、依然増加を続けており、今世紀の半ばには91億人に達するという予測もあります(「国連 世界人口の推移」より)。人口の急速な増加は今後世界の食料供給を逼迫させる原因にもなるでしょう。今まさに世界全体の問題として、人間が生きるための根幹である「食」のシステムを構築しなければなりません。地球という全人類が生きていく社会を大きな視野で捉え、あらゆる状況において食料の供給を絶やすことのない持続可能な仕組みづくりが必要なのです。
ゼンショーは事業活動を進化させていく一つの方向性として、世界の中で「持続可能な調和的発展」を実現することに力点をおいています。


持続可能な成長を前提にした仕組みづくり
これからの世界は、短期的な成果のみを求めるのではなく、「経済」「社会」「環境」という側面において持続的に成長していくための行動指針が重要であると考えます。すなわち、現在行われている取り組みが、サスティナブルな視点に立っているかの検証と改善。あるいは、サスティナブルなシステムの構築です。
環境問題を例に挙げますと、地球温暖化を防止する対策としてCO2の削減が叫ばれていますが、期限付きでCO2削減目標を定め、企業が短期的コストをかけて取り組むだけでは、持続可能な環境対策とは言い得ません。ゼンショーの考える環境対策は、人間と自然環境が調和し、共存していく施策であり、そこにも持続可能な成長が前提となります。店舗で使用した食用油を回収し、ボイラー燃料に再利用する取り組みなどはその一例ですが、廃棄物を極力出さず資源を循環させることが、持続可能な成長の一助となるわけです。また、私たちが地域に根ざした店舗を継続的に運営し、お客様に手軽にご利用いただける、できたてのおいしい料理を提供し続けることは、ご家庭での面倒な調理の手間を省くだけでなく、総体的なエネルギー効率の向上に繋がると考えています。つまり、持続可能な事業の追求と環境対策は、ひとつながりなのです。


