ゼンショーフェアトレードの取り組みを現地よりお届けします!

Fair Trade Report

家庭科授業のマスク作りで地域社会に貢献


ルワンダのコーヒー生産地の中には、ゼンショーのフェアトレードを通じて生まれる、社会開発資金を活用して家庭科教室を建設した小学校があります。
この家庭科教室でおこなわれる裁縫や調理の授業は、生活技術を身につけるだけでなく、チームワークや自己肯定感を育む機会になっています。

このコロナ禍でマスク不足に悩む現地の声を聞いたゼンショーは、生産者や学校と協力し、新たな取り組みとして、子どもたちに家庭科授業で洗って繰り返し使える布マスクの作り方を教えています。


※社会開発資金・・・原料買取価格の中で現地の人々が必要とする様々な生活改善活動に充てられる金額のこと。

この取り組みによって子どもたちは、家族・親戚だけでなく近隣の方々にも配布できる量の布マスクを作れるようになります。子どもたちの優しさとその技術がマスク不足の解消に繋がり、地域の感染対策に生かせると生産者と学校から賛同を得ることができました。

当初、この取り組みはゼンショーが重点的に支援している、コーヒー生産者の子どもたちが通う小学校1校での実施を予定していましたが、報告を受けた地方政府が生産地周辺にある他の小学校での実施も要望。
結果、合計7校の小学校で取り組みを実施することになりました。


水道施設や家庭科教室の建設を行いました

こうして、7校の小学校に通う5・6年生(約1,200名) 一人ひとりに、社会開発資金で購入した裁縫セットを配布。家庭科授業の中で、何度も利用できる手縫いの布マスク作りを 4月から開始。子どもたちは、安全面や衛生面も考えられた型紙にそって、布マスクを作りました。

子どもたちは、より多くのマスクを作るため家に余っている布や着なくなった洋服を学校に持参するなど積極的にマスク作りを学んでいます。

また、ハサミや針の扱いが難しい4年生以下の子どもたち(約4,100名)には、5・6年生が作成する布マスクと同じ紙型を使って作成された布マスクを現地で調達し配布しました。

今後は低学年の子どもでも学べる裁縫技術を考案するなど、家庭科授業の対象年齢を拡充させることを課題として取り組んでいきます。

ゼンショーは、ロックダウンが継続的に実施されるなど、厳しい環境で暮らす子どもたちの健全な成長を支えるため、家庭科授業での学習内容を裁縫・料理以外に広げていくことや、子どもから子どもへ家庭科技術を伝えていく学校間の交流を企画するなど、多岐にわたる取り組みも生産者と共に進めていきます。

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