けんこうたまねぎ 北さららとケルセチン

1. 北さららとは

北さららは、健康成分であるケルセチンが通常の北海道たまねぎの2倍以上含まれるたまねぎです。
㈱植物育種研究所の岡本大作博士と㈱ゼンショーホールディングスが共同で開発したオリジナル品種です。

きたさらら

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たまねぎは日本人の野菜摂取量で一位[1]となっています。
㈱ゼンショーホールディングスは、ケルセチン成分を自然の恵みから取り入れやすくするために、北海道の育種ベンチャー㈱植物育種研究所の岡本大作博士と共同で、健康たまねぎ「北さらら」を品種開発しました。
北さららには、健康成分であるケルセチンが通常の北海道産たまねぎの2倍以上も含まれています。
外食やスーパーマーケットを展開する㈱ゼンショーホールディングスがたまねぎ育種研究に加わることによって、ケルセチン量が高く、加工調理適性にも優れたたまねぎ品種の開発に成功しました。
従来のケルセチン成分が高いたまねぎ品種に比べ、今回新たに開発された北さららは、製造から販売まで一貫して管理することで、ケルセチン高含有であるにもかかわらず、通常のたまねぎと同じようにお求めやすい価格でお客様にお届けすることが可能となりました。

[1]厚生労働省 平成28年国民健康・栄養調査
https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/eiyou/dl/h28-houkoku-04.pdf

2. ケルセチンとは

ケルセチンとは、野菜や果物に広く含まれるポリフェノールの一種で、ケルセチンの持つ様々な健康機能が注目されています。

化学記号

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ケルセチンは、野菜や果物に広く含まれるポリフェノールの一種です。
たまねぎの他にもアスパラガスやリンゴ等に含まれています。
ケルセチンは強い抗酸化力を持ち、その健康効果について多くの研究がなされている注目の機能性素材です。

身体に良い多様な機能を持つケルセチンを上手く食生活に取り入れることが大切だと考えます。
ケルセチンの代表的な機能を以下にご紹介いたします。

~ケルセチン研究のご紹介~

1 血液サラサラ効果

血液サラサラ効果

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「たまねぎ=血液サラサラ」というイメージがありますが、事実、たまねぎに多く含まれるケルセチンには血管内皮機能を高める働きがあるとの研究報告があります[2]
この研究では、ケルセチンを多く含むたまねぎ粉末を継続的に摂取することで、食後の血管内皮機能の低下を抑制することが確認されています。
血管内皮機能とは、血管の一番内側の層である血管内皮の柔軟性を評価したものです。
この血管内皮が柔軟な状態に保たれることにより、血液の流れをスムーズにすると考えられています。
逆に、血管内皮機能が低下することで動脈硬化の発生も起こりやすくなると考えられています。ケルセチンの継続的な摂取は、健やかな血管の維持に役立つ可能性があります。

[2] Nakayama H. Tsuge N. Sawada H. Higashi Y., Chronic intake of onion extract containing quercetin improved postprandial endothelial dysfunction in healthy men. J Am Coll Nutr. 2013;32(3):160-4

2.脂肪分解サポート

脂肪分解サポート

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ケルセチンは、肥満の解消を手助けするとの研究報告があります[3]
ケルセチンは、脂肪組織に届いて脂肪分解酵素であるホルモン感受性リパーゼを活性化し、脂肪の分解を促進させると考えられています。
ケルセチンの肥満に対する効果を検証した研究では、対象である肥満者にケルセチン入り飲料を継続的に摂取してもらった結果、内臓脂肪面積が減少したことが確認されています。

[3]江川香 吉村麻紀子 神﨑範之 中村淳一 北川義徳 柴田浩志 福原育男, 肥満者に対するケルセチン配糖体(酵素処理イソクエルシトリン)配合緑茶飲料の体脂肪低減作用および安全性の検証. Jpn Pharmacol Ther. 2012;40(6):495–503

3.認知機能改善

 認知機能改善

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超高齢社会を迎えた日本では、認知症が大きな社会問題になっています。
そこで、認知機能を改善し、認知症や認知機能低下を予防する食品の役割に期待が持たれています。ケルセチンには、認知機能の衰えを防ぐ効果があるとの研究報告があります[4]
この研究では、認知症ではないが、やや認知機能の低下が認められる程度の高齢(65~84歳)のボランティアを対象に、ケルセチンが多く含まれるたまねぎ粉末を継続的に摂取してもらい、摂取前後での認知機能検査の成績を調べたところ、ケルセチン高含有たまねぎを摂取していたグループで認知機能検査の成績が良くなりました。
このように、ケルセチンの継続的な摂取により認知機能が改善する可能性が示されています。

[4] Nishimura M. Ohkawara T. Nakagawa T. Muro T. Sato Y. Satoh H. Kobori M. Nishihira J., A randomized, double-blind, placebo-controlled study evaluating the effects of quercetin-rich onion on cognitive function in elderly subjects. FFHD.2017;7(6):353074

4.花粉症緩和

花粉症緩和

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今や国民病と言われるようになった花粉症は、スギやヒノキなどの植物の花粉が原因となって、くしゃみ・鼻水などのアレルギー症状を起こす病気です。
東京都の調査では、都内(島しょ地域を除く)のスギ花粉症の推定患者率は48.8%で、およそ二人に一人が花粉症であると言えます [5]
ケルセチンは、スギ花粉症の症状を抑える効果があるとの研究報告があります[6]。この研究では、花粉が飛散する1か月前からケルセチンを継続的に摂取した場合に、花粉症の症状である目のかゆみや涙の発生を抑える効果があるとの結果が報告されています。

[5]花粉症患者実態調査報告書(平成28年)
http://www.metro.tokyo.jp/tosei/hodohappyo/press/2017/12/18/14.html

[6]Hirano T. Kawai M. Arimitsu J. Ogawa M. Kuwahara Y. Hagihara K. Shima Y. Narazaki M. Ogata A. Koyanagi M. Kai T. Shimizu R. Moriwaki M. Suzuki Y. Ogino S. Kawase I. Tanaka T., Preventative effect of a flavonoid, enzymatically modified isoquercitrin on ocular symptoms of Japanese cedar pollinosis. Allergol Int. 2009;58(3):373-82

3. 研究者紹介

岡本大作博士

岡本大作 博士
1968年、広島県生まれ。北海道大学農学部卒業後、デンマークに留学。
国立植物土壌科学研究所の政府給費生として研究に従事。帰国後、大手種苗メーカーに入社し、たまねぎを始めとする育種開発に取り組む。
2003年に退職後、植物育種研究所を設立。従来の品種開発で求められていた生産者のメリットである収量・育てやすさだけでなく、消費者のメリットとなる機能性にも着目。
独自目線で品種開発を行い、複数のたまねぎ品種を上市している。農学博士(北海道大学)。
農家や消費者からは、親しみと尊敬を込めてたまねぎ博士と呼ばれている。