ゼンショーフェアトレードの取り組みを現地よりお届けします!

Fair Trade Report

ウガンダの診療所、開院1周年!

2017年9月下旬、ゼンショーホールディングスのフェアトレード部の社員2人がウガンダへ出張しました。ウガンダでは2地域でコーヒー豆(アラビカ種、ロブスタ種)のフェアトレードを行っています。今回の出張の主な目的は、社会開発資金で建設され2016年10月に開院した診療所の状況確認および今後の社会開発資金の使途の協議。もちろん、生産者とともにコーヒー豆の栽培状況の確認も行いました。

※社会開発資金…商品価格の中で、生産者の生活改善などにあてるために使用される部分の金額のこと。

ロブスタ種の生産地域では、長時間の病院の診察待ちが住民たちの悩みの種でした。この病院は管轄エリアが広く、1日100人以上の患者をたった2人の医師で診察していたため、待ち時間が長く病人には辛い状況が続いていました。

そのため、社会開発資金を使って診療所を建設しました。この診療所は月曜~土曜の週6日開院し、軽度の病気の診察・治療のほか、マラリアやHIVなど15種以上の病気の検査を実施。地元住民からは、既存病院の長い待ち時間から解放されてよかったと感謝されています。

また、コーヒー生産者の組合では生産者の方々の健康診断をこの診療所で実施しています。この健康診断で早期に病気がわかり、重篤にならずに済んだ人もいるなど、診療所は地域住民の健康な生活に貢献しています。

次の社会開発支援には、他国で実施して喜ばれたかまどの改善を提案。この地域では写真のような三石かまどが一般的で、煙による健康被害や薪の大量使用による環境破壊が問題になっていました。その問題解決に向け、現地の生活に合った実用的な改良かまどの設計を開始しました。

アラビカ種の生産地域では、以前に支援を実施した診療所併設の出産病棟の使用状況の確認と今後の社会開発支援について生産者と話しました。

現在、出産病棟で抱えている問題の一つは衛生的な水の確保。現在は汲んできた川の水を浄化して使用しているので、必要量を常時確保することは難しい状況です。新生児の沐浴やベッドの洗浄、衣類や寝具の洗濯など、出産病棟では衛生的な水が必要となる場面が多くあります。そのため、水道設備の整備が望まれており、次の社会開発支援の候補として検討を開始しました。

ウガンダのコーヒーは、柔らかく明るい酸味が特徴で、フルーティな甘みと豊かなコクを楽しめます。 化学肥料や農薬を使用しない、環境にやさしい有機農法で栽培された安全でおいしいコーヒーをぜひご賞味ください。 ウガンダアイスコーヒーは、モリバコーヒーとカフェミラノで提供中です。

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