ZENSHO ACTION

ゼンショーの食を通じた取り組み
有機農業が守る、土地と生産者の暮らし【メキシコ】

2026年4月、フェアトレード部員がメキシコ南部チアパス州に位置するサンフェルナンド地域のコーヒー生産者を訪問しました。

メキシコではスペインによる統治時代、先住民の人々が長年にわたり差別や抑圧を受け、社会的・経済的に不利な状況の中で細々と暮らしてきました。1821年の独立以降もそうした状況は続き、1994年、NAFTA(北米自由貿易協定)の発効により海外から安価な農作物が流入すると、農業で生計を立ててきた先住民にルーツを持つ人々の暮らしはより一層苦しい状況に置かれました。
それでもなお、サンフェルナンド地域の人々は、有機農業を続けながら自分たちの力で暮らしを成り立たせていく道を選びました。現在でも、農薬や化学肥料に頼らないコーヒー生産を行い、現在の土地で暮らしていくために自然を守ることを大切にしています。

しかし近年、国際紛争や気候変動などに起因する物価上昇により、コーヒー生産による収入のみで生活を維持することが難しい状況が続いています。サンフェルナンド地域では、特に食費など生活費の負担が大きく、コーヒー生産者の生活を圧迫しています。このままでは、これまで地域で大切に守られてきた当たり前の暮らしが、維持できなくなる可能性が生じています。

2024年、ゼンショーはコーヒー生産者の自立した生活を目指して、サンフェルナンド地域で活動する生産者組合とフェアトレードの取り組みを開始しました。この取り組みでは、地域の人々が有機農業を続けながらその土地で暮らしていけるよう、生産と生活の両面を支える活動を行っています。

生産を支える取り組みとして、組合が有機堆肥づくりやコーヒーの苗木の育成などを行い、生産者に提供しています。コーヒー生産に必要な費用の負担軽減に加え、生産者の作業の負担軽減にもつながっています。こうした取り組みは、将来にわたってこの土地でコーヒー生産を続けていくために重要な役割を果たしています。

また、生活を支える取り組みとして、生産者の家庭に養鶏を導入しています。それぞれの家庭で得られる鶏卵は家族の栄養改善につながるだけでなく、市場で販売することにより副収入を得ることにもつながっています。

今回フェアトレード部員たちが訪ねたコーヒー生産者からは、「有機農業でコーヒーを生産することは多くの努力が必要で、決して簡単ではありません。しかし、私たちの想いが込められたコーヒーが、日本で販売されていることをとても嬉しく思います」という話を聞くことができました。

ゼンショーは、これからもサンフェルナンド地域のコーヒー生産者とフェアトレードを行い、有機農業を通じて土地や自然環境を守ることで、人々の暮らしを支える取り組みを継続していきます。

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