ゼンショーフェアトレードの取り組みを現地よりお届けします!

Fair Trade Report

自然の恵みと生産者の想いが詰まった茶葉を届ける【スリランカ】

ゼンショーは2013年から、スリランカの世界自然遺産「シンハラージャ森林保護区」のそばで茶畑を守り育ててきた茶葉生産者組合をパートナーに、日系NGOと共にフェアトレードに取り組んでいます。

セイロンと呼ばれていた頃から、良質な紅茶を産出してきたスリランカ。豊かな森林がもたらす自然の恵みによって育まれる茶葉と、その育成環境を次世代につなぐため、生産者たちは循環型農法にこだわってきました。有機JAS認証の取得などの環境と品質を守るための取り組みは、社会と市場からの評価につながっています。

しかし、取引を始めたばかりの頃、古くからの慣習に従う生産者が自分たちの茶葉で淹れた紅茶を味わうことはなく、試飲による品質確認が行われていない状況でした。そのため、フェアトレード担当者が現地の茶畑を訪問する際は、日頃の勤労への感謝をこめて淹れた紅茶を味わってもらっています。自分たちが摘んだ茶葉でつくられた紅茶が持つ芳醇な香りと風味が、生産者たちの循環型農法への情熱を高めることにつながっています。

「有機栽培は手間暇がかかって大変だけど、自分たちの茶葉で飲む人を笑顔にしたい」と話してくれた生産者。私たちは、生産者のこのひたむきな気持ちをしっかりとお客様に届けていきたいと思います。

また、ゼンショーはスリランカで、地域の状況に合わせた支援活動に取り組んでいます。2017年、生産者も家屋の倒壊などの被害を受け避難生活を強いられた洪水災害時には、ゼンショーグループで募金活動を実施。この支援金が現地の支援活動に活用されたほか、フェアトレード担当者が茶葉生産地にある小学校や避難施設を訪ね、洪水により使えなくなってしまった靴や靴下そしてマットレスを、引換券や現物で被災者に配布しました。

そして、茶葉の取引によって生まれる社会開発資金は、洪水災害時の避難場所にもなった寺院裏の河岸の補修・強化工事や、保育園への救急箱の配布などに役立てられています。現在もこれに続く取り組みとして、地域住民が集会などに自由に使えるコミュニティーホールの建設を地域活動活性化のために進めています。

ゼンショーは今後も茶葉生産地において、協力の輪を生産者だけでなく地域に暮らす人々にも拡げ、共に環境を守ることにつながる活動に取り組んでいきます。

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