ゼンショーフェアトレードの取り組みを現地よりお届けします!
Fair Trade Report
家庭科教室を通して実現する“ひとつのルワンダ”【ルワンダ】
2024年5月、ルワンダのコーヒー産地を訪問しました。
ルワンダでは1994年、ツチ族とフツ族という2つの民族の対立によりジェノサイドが発生。
全国民の約10~20%もの人々が命を落としました。
ゼンショーは、ルワンダ渡航のたびにジェノサイドメモリアルを訪問し、二度と同様の悲劇が起こらないよう祈念しています。
2024年はジェノサイドから30年となる節目の年。
複数のジェノサイドメモリアルを訪問し、ゼンショーグループのお客様やお取引先の方、従業員が折った千羽鶴を奉納しました。
また、今回の訪問では既存産地や新規産地で生産、加工状況の確認を行ったほか、社会開発資金を活用した取り組みの視察を行いました。
※社会開発資金…原料買取価格の中で現地の人々が必要とする様々な生活改善活動に充てられる金額のこと。
2017年に1つの小学校で始まった家庭科教室の取り組みは、現在7校で実施されています。
フェアトレード部員の訪問中、7校の生徒が1校に集まり、家庭科教室に関する合同発表会が開催されました。
異なる学校の生徒や先生たちが、互いの取り組みを学び合うことを目的に始まった、この発表会。
今回は、生徒たちが自身で仕立てた服や、家庭菜園で栽培できる食材にどのような栄養があるのかなどについて発表を行いました。
参加した生徒が家庭科教室について「家庭菜園で採れた野菜を調理することや、家を清潔に保つことに役立っている」と言っているのを聞き、フェアトレード部員は生徒たちが毎日の実生活に役立つ内容を学べていることを実感しました。
フェアトレード部員は、「この家庭科教室を通して、民族や性別を区別することなく人々が共に作業をする、という当たり前の環境が、この先もずっと続いていってほしい。ルワンダの平和の礎となる事業に、これからも着実に取り組んでいきたい。」と今後に向けた想いを語りました。
ゼンショーは今後も生産者や現地の方々に寄り添いながら、現地の持続可能な発展の一助となる活動を続けてまいります。