“食” Q&A

BSEに関するQ&A

  • QBSEとは何ですか?
  • A その症状から「狂牛病」とも言われる牛の感染症で、正式には「牛海綿状脳症(Bovine Spongiform Encephalopathy:BSE)」と呼ばれます。感染した牛はBSEプリオンと呼ばれる病原体が主に脳に蓄積することで、脳内に空胞ができ、脳組織がスポンジ(海綿)状になる病気です。BSEが発症した牛は、神経に麻痺を起こし、立ったり歩いたりが困難になり、やがて100%死に至ります。潜伏期間は平均5年、ほとんどの場合が4年から6年と推測されています。現在のところ、生体診断法や治療法はありません。
  • QBSEの原因は何ですか?
  • A 現時点では明確なBSEの原因は解明されていませんが、病原体はプリオンだと考えられています。プリオンそのものは体内に通常に存在しているタンパク質です。特に神経細胞に多く含まれており、神経細胞の構造を保ったり神経から神経へ情報を伝達したりする働きに携わっていると考えられています。このプリオンが何らかの理由で異常化したものがBSEの原因だとされています。
  • Q牛はなぜBSEに感染するのですか?
  • A 健康な牛がBSEに感染した牛の危険部位を含む「肉骨粉」を飼料として経口摂取する(食べる)ことで感染が拡がったと考えられています。また最近では、子牛の飼料として与えられる、代用乳の原料であった動物油脂に原因があったとされる説も出ています。
  • Q肉骨粉とは何ですか?
  • A 牛や豚などの家畜をと畜解体するときに出る、食用にならない部分等を過熱等の加工処理をし、乾燥して作った粉末状のものです。主に飼料や肥料に利用されました。
  • Q代用乳とは何ですか?
  • A 生まれて間もない子牛に、母牛の乳の代わりに飲ませるものです。脱脂粉乳、油脂等のほかにさまざまな添加物が入っています。
  • QBSEは人間にも感染するのですか?
  • A 感染すると考えられています。人間の病気で、BSEのように脳組織がスポンジ状になる「変異型クロイツフェルト・ヤコブ病(variant Creutzfeldt-Jakob disease:vCJD)」が、BSEから人間への感染による病気とされています。
    人間への感染は、牛同士の感染と同じように感染牛の特定危険部位に蓄積された異常プリオンを食べることで起こり、感染すると数年から20年以上という長い潜伏期間を経て発症します。根本的な治療方法もなく確実に死に至ると考えられていますが、詳しいメカニズムはまだ解明されていません。
  • Q特定危険部位とは何ですか?
  • A BSEの病原体と考えられている異常プリオンが蓄積しやすいとされていることから、流通経路から排除すべきとされる牛体内の部位のことです。
    特定危険部位の範囲は国によって少しずつ異なりますが、日本では以下の特定部位を指します。
    • ・牛海綿状脳症対策特別措置法により、と畜場において除去・焼却が義務づけられているすべての月齢の牛の頭部(舌およびほほ肉を除く)、せき髄、回腸遠位部(盲腸との接続部位から2メートルまでの部位)。
    • ・食品衛生法により食品の製造などに使用してはならないとされている背根神経筋を含むせき柱。
      これらの部位は、食品として利用することが法律で禁止されています。
  • QvCJDに感染しないようにするにはどうしたらいいのですか?
  • A 現時点ではvCJDの全容がまだ解明されていません。また、加工された牛肉の中に感染牛の異常プリオンが混入されていても、見分ける手立てはありません。そのため、異常プリオンが人間の口に入らないようにすることが最大の予防策であり、その仕組みを作ることが重要です。
    そのためBSE発生国で生産された牛肉については次の3点が有効であるとゼンショーグループでは考えます。
    1. (1)特定危険部位の完全除去
      牛の特定危険部位は異常プリオンが蓄積するとされる部位で、その除去はvCJDを防ぐ上で有効な手段と言えます。
      日本では牛の月齢に関係なく、特定危険部位の除去が行われており、輸入相手国にも決められた基準での実施を求めています。しかし単純な作業ミスにより牛肉に特定危険部位が混入したまま日本に輸出されるという違反も発生しました。特定危険部位の除去に関しては、その完全な実施と関連作業の厳重な管理が求められます。
    2. (2)飼料規制
      日本では、特定危険部位は完全に焼却されており、それらが回り廻って私たちの食生活に入り込む余地はありません。しかし国によっては、特定危険部位も含む牛由来の肉骨粉を、豚や鶏の飼料に使っています。それらの飼料と牛の飼料が、製造や運送の過程で混ざってしまう場合、また農場で牛に誤って与えられた場合等に、牛が肉骨粉を摂取してBSEが広がることが懸念されます。私たちはBSE発生国では厳格な飼料規制が必要であると考えます。
    3. (3)BSE検査と安全性の確保
      食の提供者には食の安全を保証する責任があります。BSE発生国における検査はその有効な手段の一つです。また、生産農場から消費者の手に渡るまでの過程を把握し各段階で安全性を確保する、トレーサビリティーの強化も必要です。
      私たちは消費者の安全・安心を確保するための最善の方法を常に考え、実行していきます。
  • Q米国産牛肉の輸入規制緩和についてはどのように考えますか?
  • A ゼンショーグループでは2010年12月から当社独自の「ゼンショーSFC」として認定した米国産牛肉を使用しています。 SFCはそもそもBSEの原因とされる物質が飼料に混入していないことを確認・検査した牛であるため、月齢にかかわらず安全を保証するものです。

    米国では、2005年から「日本向け牛肉輸出証明プログラム」、2009年には飼料規制強化が実施されています。それに加え、ゼンショーではSFCによる独自の厳しい基準を設け、食品安全追求本部がそれらの規制・管理等が確実に実行されているかどうかを常時確認しています。

放射線に関するQ&A

  • Qゼンショーで使っている食材は安全ですか?
  • A 安全です。
    ゼンショーグループでは、全国各地から食材を仕入れています。
    関東や東北でとれた食材については、原子力発電所事故による放射能汚染が心配されていますが、国が出荷停止したものは使っていません。
    また、行政の判断だけに頼ることなく、現在は野菜、卵、牛肉、新米を自社の中央分析センターで検査しています。
  • Qどんな検査を行っていますか?
  • A
    A検査に使用している機器は、NaI(Tl)シンチレーションスペクトルサーベイメータです。空間線量の影響を受けにくくし、より正確に測定できるよう、鉛の外側をステンレスで覆った遮蔽箱(ゼンショーRSチャンバー)の中で測定しています。
    この遮蔽箱の中に食材を入れ、まずは表面を測定。測定の結果、放射線が検出された場合はさらに詳しく調べるため、粉砕した食材を定められた容器に入れ測定します。
    DUMMY
    この測定方法は、厚生労働省が「緊急時における食品の放射能測定マニュアル」で定めている、簡易測定法です。
    また、数値は日本アイソトープ協会の「緊急時における食品中の放射性セシウム測定に用いるNaI(Tl)シンチレーションサーベイメータの機器校正」の換算式を用いて求めます。
    DUMMY

    ゼンショーRSチャンバー※放射線遮蔽箱。(RSチャンバー:Radiation Shield Chamber)

    放射線が検出された場合は、より正確な数値を把握するため、提携している外部検査機関にて検査します。
    外部検査機関では、「緊急時における食品の放射能測定マニュアル」で定めている「ゲルマニウム半導体検出器を用いたガンマ線スペクトロメトリーによる核種分析法」に従い検査しています。
    DUMMY

    丸型V式容器(タッパ:V5)日本アイソトープ協会の「緊急時における食品中の放射性セシウム測定に用いるNaI(Tl)シンチレーションサーベイメータの機器校正」で認められている容器。この中に粉砕した食材を入れて測定。

  • Q2012年4月から食品中の放射線セシウムについて新基準になりますが、自主検査で対応可能なのですか?
  • A はい、十分に対応が可能です。
    ゼンショーグループでは、政府から新基準案が提示される以前から、測定技術の向上を図っており、乳児用食品の新基準値まで測定可能であることを確認しています。
    さらに、乳児用食品とお子様向けのメニューについては、飲料水の基準値よりも厳しい自主基準値を設定し、外部検査機関にてゲルマニウム半導体検出器を使用した検査を行っています。
    今後も、迅速でより多くの食材を網羅できる自主検査を中心に、お客様に安心して召し上がっていただける安全管理をしていきます。