
2週間の魚朝食による
n-3系脂肪酸(オメガ3)組成への影響
魚と健康
近年、日本人の食生活は変化し、「魚離れ」が急速に進んでいます。日本人1人が1日に食べる肉類の量は増えていっているのに対し、魚介類を食べる量は減ってきています。魚にはイコサペンタエン酸(EPA)やドコサヘキサエン酸(DHA)などのn-3系脂肪酸が多く含まれています。n-3系脂肪酸は「必須脂肪酸」とも呼ばれていて、人間がからだの中でつくることができず、食べ物からとる必要があります。
研究の目的
n-3系脂肪酸は血中脂質を下げる効果など、生活習慣病の予防効果が期待されています。
したがって、魚を食べることは、わたしたちの健康維持に役立つと考えられます。
そこでわたしたちは、すき家で2週間魚朝食を食べることで、血中脂質に与える効果を調べてみました。
したがって、魚を食べることは、わたしたちの健康維持に役立つと考えられます。
そこでわたしたちは、すき家で2週間魚朝食を食べることで、血中脂質に与える効果を調べてみました。
実験方法
20代の男女31名に、すき家の鮭朝食またはさば朝食を2週間毎朝食べてもらいました。
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鮭朝食
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さば朝食
※現在は小鉢を変更して販売しております
熱量 (kcal) |
たんぱく質 (g) |
脂質 (g) |
魚由来n-3系脂肪酸量 (g) |
炭水化物 (g) |
食塩相当量 (g) |
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鮭朝食 | 631 | 24.9 | 13.9 | 1.5 | 103.4 | 4.3 |
さば朝食 | 663 | 22.3 | 17.9 | 4.5 | 105.1 | 3.9 |
採血して血中のn-3系脂肪酸量を測定しました
(計4回)
(計4回)

実験結果
n-3系脂肪酸の経時変化
適度に魚を継続して食べることで、効果を維持することが期待できます
※この研究の結果は、日本農芸化学会
2023年度大会で発表しました。
2023年度大会で発表しました。
京都大学大学院農学研究科准教授
林由佳子先生のコメント