
外食低糖質メニューの
食後血糖コントロールへの寄与
研究の目的
食後の血糖値が急上昇し、その後急降下することを血糖値スパイクといいます。血糖値が急激に変動すると、活性酸素が大量に発生し、血管内が傷つき、動脈硬化が起こると言われています。
血糖値スパイクを予防するためには「 食事 」が大事になります。これまで糖質の種類や量などの摂取方法の提案が多くされていますが、実践的な食事での紹介はあまりされていません。
そこでわたしたちは、血糖値上昇を緩やかにするための簡便的な食事メニューの提案を目的に、 外食低糖質メニューの食後血糖値を調べました。
血糖値スパイクを予防するためには「 食事 」が大事になります。これまで糖質の種類や量などの摂取方法の提案が多くされていますが、実践的な食事での紹介はあまりされていません。
そこでわたしたちは、血糖値上昇を緩やかにするための簡便的な食事メニューの提案を目的に、 外食低糖質メニューの食後血糖値を調べました。
実験方法
20代~50代の男女17名に、①すき家「牛丼ライト」お肉ミニ②中食低糖質食③中食通常食を食べてもらいました。
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①牛丼ライト
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②中食低糖質食
(パスタサラダ) -
③中食通常食
(ナポリタン)
熱量 (kcal) |
たんぱく質 (g) |
脂質 (g) |
糖質 (g) |
食塩相当量 (g) |
|
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牛丼ライト | 329 | 20.9 | 21.0 | 13.1 | 2.2 |
中食低糖質食 | 381 | 16.3 | 16.9 | 39.5 | 2.9 |
中食通常食 | 492 | 16.4 | 13.2 | 65.0 | 4.9 |
※1低糖質:糖質量40(g)以下
※2研究当時の成分値
※2研究当時の成分値
食事の前後で血糖値を測定しました
(計7回)
(計7回)

実験結果
※**p<0.01, *p<0.05:統計学的に有意な差があることを示しています。
※血糖上昇曲線下面積:時間経過に伴う血糖値増加量の面積で、食品摂取による血糖値上昇を比較する指標として用いられています。
すき家の「牛丼ライト」を活用することで、自宅での調理が難しい時でも簡便に
血糖値コントロールを実施できることがわかりました。
血糖値コントロールを実施できることがわかりました。
※この研究の結果は、日本食品科学工学会
第70回記念大会で発表しました。
第70回記念大会で発表しました。
京都大学大学院農学研究科准教授
林由佳子先生のコメント
健康に気を付けていながらも、好きなものを食べたいと思う時がありますよね。好みの食材を組み合わせつつ、含まれる栄養素や健康に及ぼす影響を意識しながら食事を摂取することが、健康な食生活につながります。
すき家の「牛丼ライト」は、血糖値の上昇が抑えられていて(健康)、量を摂りづらいたんぱく質も多く(栄養)、満腹感も得られるすぐれたメニューです。
たんぱく質をもう少し摂りたい場合はチーズや肉増し、食物繊維であればキムチなど、自分好みのトッピングを加えて食べてみてください。