魚を育てる海・愛媛の養殖場


魚を育てる海・愛媛の養殖場

ゼンショーグループのはま寿司で提供しているブリは、四国の南西、愛媛県宇和島の沖合に浮かぶ島にある養殖場で大切に育てられています。
(※産地は、季節や時期に異なります。)

この漁場の養殖用の生(い)け簀(す)は10メートル四方。生け簀1基あたりの尾数には上限が定められています。 ブリは回遊魚のため、豊富な運動量を確保してストレスを軽減することでおいしいブリが育ちます。

水揚げのときには、漁師が網を持ち少しずつ魚を引き寄せます。
はま寿司に365日毎日おいしい魚を届けるために、この水揚げ作業は、夏の暑い日も、冬の寒い日も、雨の日も、風の日も、各地の漁場において順番に1年中おこなわれます。

水揚げされたブリはこのあと、和歌山県にある加工場まで活漁船で運ばれます。 衛生管理が徹底された加工場でうろこと頭を落とし、内臓を取り出すなどの加工をおこないます。厳密な温度管理のもと、加工工程を最小限にとどめることで、鮮度や品質を保ったまま店舗へ納品することができます。

ゼンショーでは、新鮮さや品質はもちろんですが、大きさの確認や健康状態、給餌記録などが正しく記入されているかなど、トレーサビリティの管理も重要視しています。
生け簀の掃除はされているかなど、確認項目は多岐に渡ります。

また、エサは魚を育てるだけでなく、大切な海を守るという意味でも重要なポイントです。
養殖の魚は、魚粉や大豆油粕などで作った固形の乾燥したエサや、それらを混ぜ合わせ小魚を加えた半生のエサなどを食べます。

これらのエサには、海への溶け出しを防止するための“ペレット加工”が施されているのが特徴です。これにより、エサの散布の効率向上で給餌のムダをなくし計画的な育成を可能にする一方で、海をきれいに保つこともできます。

このようなきめ細かなケアが、食品としての安全性を確かなものにしています。

さらにゼンショーではお取引先にご協力いただき、アニサキス(※)の検査にも力を入れています。
「養殖魚におけるアニサキスの寄生は極めて少ない(国立衛生研究所HPより)」とされてはいるものの、ゼンショーでは関連養殖地域において1年以上に渡り大規模な調査を実施しました。この調査では、1魚種につき1,000サンプル以上の検査をおこない、結果的にアニサキスが発見されることはありませんでした。
※アニサキス…寄生虫の一種で、幼虫の内は多くの魚介類に寄生している。魚を食べて体内に入ったアニサキスが胃の粘膜を破って侵入すると、激痛を引き起こす場合がある。

今後も多くのお客様に手頃な価格でおいしい商品をお召し上がりいただくため、こだわりの食材を求めてまいります。

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