ゼンショーフェアトレードの取り組みを現地よりお届けします!

Fair Trade Report

環境に配慮したコーヒー生産を通じ、持続可能な社会をつくる【タンザニア】

2025年11月、ゼンショーのフェアトレード部員がタンザニアのコーヒー産地にある小規模生産者の集落を訪問し、生産者たちと意見交換を行いました。

タンザニアでは近年、気候変動と長引くインフレによる生産コストの上昇や担い手不足など、複合的な問題によりコーヒーの収穫量が以前と比べて減少していることが、生産者たちの話から分かりました。生産者を取り巻く生活環境や社会情勢も依然として不安定であり、特に農村部は教育や医療の地域格差など、様々な課題を抱えています。

キリマンジャロ地域に位置する生産者組合の各集落では、コーヒーの品質向上と持続可能な農業への転換が推進されています。ゼンショーは現地パートナーと連携し、集落の若者を「フィールドオフィサー(生産技術普及員)」として養成し、生産者たちが自ら技術の普及と品質管理を行える体制づくりに協力しています。

フェアトレード部員とコーヒー生産者との意見交換

技術普及活動を行っているフィールドオフィサー

しかし、タンザニアの気候や古くからの慣習をふまえると、持続可能な農法への転換は決して容易ではありません。多くの手間と時間を要するほか、生産者一人ひとりが専門技術に習熟し、継続的に実践する必要があります。

生産者の一人は、「ゼンショーが公正な価格で私たちのコーヒーを買い続けてくれたことに加え、私たちは品質管理の技術も学ぶことができました。生産者にとっても消費者にとっても安全なコーヒーを作ることは、とても良いことです。生産者全員のコーヒー生産への意欲もこれまで以上に高まっています。」と語ってくれました。

喜びを語る女性のコーヒー生産者

また、一つの集落では社会開発資金※を活用し、地域診療所の建設が開始されました。この集落には医療サービスが行き届いていなかったため、妊産婦の定期健診やマラリアなどの感染症の治療が受けられない問題が発生していました。そのため、地域の人々は適切な治療を受けるために数十キロ離れた病院まで通う必要がありました。この診療所が完成すると、約6,000人の地域住民が利用できるようになる見込みです。この取り組みにより、地域の方々が必要な医療サービスを利用しやすくなることが期待されています。

※社会開発資金…原料買取価格の中で現地の人々が必要とする様々な生活改善活動に充てられる金額のこと。

ゼンショーの社会開発資金を活用した地域診療所の建設の様子

この集落での活動は、タンザニアでの取り組みの一例にすぎません。ゼンショーは生産者から農薬による健康への懸念の声を受けたことをきっかけに、タンザニアで環境に配慮したコーヒー栽培への転換を進めてきました (詳細はこちら)。また他の集落でも、持続可能な農業の普及に加え、医療・教育・環境など、地域の多様な課題やニーズに対応した活動を行っています。

ゼンショーは今後も、タンザニアのより多くの生産者と環境に配慮したコーヒーの生産に取り組むことを通じて、それぞれの地域の特性に合わせた持続可能な社会づくりを進めてまいります。

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