ゼンショーフェアトレードの取り組みを現地よりお届けします!
Fair Trade Report
新型コロナウイルス感染拡大にともなう緊急支援が実施されました
ゼンショーがフェアトレードを行う東アフリカの3ヵ国(マラウイ共和国、コンゴ民主共和国、ブルンジ共和国)で新型コロナウイルス感染症の対策として、フェアトレードを通じて生まれる社会開発資金※を支援物資の配布に活用してもらいました。
感染拡大の影響をうけ、平時以上に物資が届きにくくなっている生産地に配布された支援物資には、現地事情と生産者の声をもとに選定されたお米、トウモロコシ粉、豆といった有機栽培の食糧に加え、調理油、砂糖、塩、そして感染予防のためのマスク、除菌液、石鹸が含まれています。
マラウイ共和国(2013年7月からフェアトレードを開始)
マラウイでは、ゼンショーが取引を行う生産者組合を通じて、生産者組合に所属する女性生産者が育て、精製するコーヒー豆だけを購入しています。そして、この取引で生まれる社会開発資金は、女性生産者支援と有機農業への転換推進に役立てられています。
今回の緊急支援では、354世帯(累計)に食糧などの支援物資が配布され、約1,800人の生活に役立てられました。
コンゴ民主共和国(2013年12月からフェアトレードを開始)
社会的に不安定な状態が長く続くコンゴでは、社会開発資金は日々の生活を支えるために活用されています。
今回の緊急支援では、837世帯(累計)に食糧などの支援物資が配布され、約4,200人の生活に役立てられました。
ブルンジ共和国(2013年7月からフェアトレードを開始)
ブルンジでは生産者組合の同意を得ながら、内戦で夫を失いながらも子どもを育て土地をまもる女性生産者を支援するフェアトレードを行っています。ゼンショーの購入全量が女性生産者のコーヒー豆です。最初の取り組みでは組合の枠を超えて、生産地周辺に暮らす140名の女性生産者にヤギが1頭ずつ送られました。ミルクによる栄養改善に加えて、余剰分を販売した副収入が生活改善に役立っています。
今回の緊急支援では、1,421世帯(累計)に食糧などの支援物資が配布され、7,105人の生活に役立てられました。
ゼンショーはフェアトレードの仕組みを通じて、生産者とその地域に暮らす方々の経済的自立を持続的に支援するとともに、大規模な災害発生時には生産地の状況に合わせた緊急支援を実施していきます。