ゼンショーフェアトレードの取り組みを現地よりお届けします!

Fair Trade Report

女性のコーヒー生産者とともに【マラウイ】

2023年10月、フェアトレード部員がマラウイのコーヒー生産者を訪問しました。

マラウイは、アフリカ東部に位置する、タンザニア、モザンビーク、ザンビアに囲まれた内陸国です。面積は11.8万平方kmと、日本の約3分の1の大きさ。国民所得が相対的に低く、世界の最貧国のうちの一つといわれています。

ゼンショーは海外のNGOと協力し、マラウイのコーヒー生産者とのフェアトレードを2013年7月に開始しました。

2014年以来9年ぶりとなる今回の訪問では、マラウイ北部に位置する約3,000人で構成される生産者組合のうち、5つの地域ごとの組合を訪問しました。

「久しぶりの訪問ということもあり、訪問当初は女性生産者たちの間に微かに緊張した雰囲気が感じられました。ゼンショーフェアトレードの取り組みやその想いを直接伝え、さらに伝統的な歌とダンスの輪に加わることで、彼女たちと打ち解けることができました。」と訪問したフェアトレード部員は語ります。

ゼンショーは、マラウイで女性生産者たちによって栽培されたコーヒー豆を「women’s coffee」として輸入。フェアトレードにより生まれる社会開発資金を活用し、彼女たちを支援する取り組みを行っています。これまでには、有機農業化支援や、ミルクを得るための家畜である山羊の購入、調理器具の購入などを行ってきました。

※社会開発資金…原料買取価格の中で現地の人々が必要とする様々な生活改善活動に充てられる金額のこと。

今回訪問した生産者組合では、主な供給先であったヨーロッパ市場への輸出が2017年以降大幅に減少し、2023年の契約も未だゼンショーを含む数社のみに留まっている状況です。組合の財政安定化に向けた経営対策が急務となっています。

このような状況を改善し、生産者の生活水準をさらに向上させるためにも、私たちゼンショーは継続的なフェアトレードと社会支援活動を前提に、直接現地に赴き、生産者との絆を強めることが大切だと考えています。そして、生産者組合と生産者個人の双方にとって有益なゼンショー独自のフェアトレードモデルを体現し続けることが、マラウイのコーヒー生産者との取り組みにおいて最も重要な点のひとつだと認識しています。

コーヒーの生産を主要な収入源として懸命に従事している女性生産者とともに、ゼンショーは今後も継続的にフェアトレードに取り組んでまいります。

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