ゼンショーフェアトレードの取り組みを現地よりお届けします!

Fair Trade Report

3年ぶりに現地訪問を行いました【ルワンダ】

子どもたちの成長を見守る

新型コロナウイルスのため見合わせていたルワンダ現地への訪問を、3年ぶりに行いました。
ゼンショーは、民族対立を乗り越え“ひとつのルワンダ”を体現している生産者組合をパートナーに、フェアトレードによるコーヒー豆の取引を行っています。

今回は、ルワンダ各地にあるジェノサイドメモリアル(慰霊碑)を訪問し、ゼンショー従業員が折った千羽鶴を奉納。その後、社会開発資金※によって設けられた水道施設や家庭科教室、コーヒー豆の圃場の視察を行いました。

※社会開発資金…原料買取価格の中で現地の人々が必要とする様々な生活改善活動に充てられる金額のこと。

集落や学校近くに設けた水道施設は、地域に住む人々に今も丁寧に使われており、衛生環境の維持に役立っていることが確認できました。この水道施設は、同じ水源を使用して加工されるコーヒー豆の品質向上にも役立てられています。

2017年に完成した家庭科教室の取り組みは、現在は7校まで広がっています。
今回のゼンショーの訪問にあわせ、これまでの成果発表が実施されました。ゼンショーの従業員は多くの子どもたちの歓迎を受けながら、成果発表会に出席しました。

服やカバンの裁縫や、家庭菜園を通じて、子どもたちがチーム性と社会性をはぐくんでいることが確認できました。中には家庭科教室で学んだ裁縫を生かし、自分で作成した服を着て発表をする卒業生の姿もありました。

コーヒー豆の圃場では、有機JAS認定を取得した圃場で育つ有機コーヒー豆の品質や保管状況を確認しました。

フェアトレード部員は「不安を抱えながら臨んだ3年ぶりとなる今回の訪問。驚きつつも安堵したことは学校に通える子どもが着実に増えていることでした。私たちがこの地域で取り組みを始めた2011年当時を思い返すと、学校どころか水道すらない暮らしが当たり前でした。今では多くの子どもたちが毎日元気に学校に通う姿がこの集落の日常となりつつあります。あの日、生産者とともに夢見た景色の一端に立ち会うことができて、これからも彼らの未来に寄り添い続けようと決意を新たにしました」と、これまでの成果と今後の取り組みを語ります。

また、フェアトレード部員に同行し、初めて現地を訪れたゼンショーの従業員は「水道施設や家庭科教室の取り組みなどを視察し、自分たちの事業が彼ら彼女らの生活環境改善や、子どもたちの成長に繋がっていると実感しました。また、大自然を想像しながら降り立ったルワンダの都市はビルが立ち並び、キャッシュレスが基本など、ITの進んだ環境に驚きました。これからも自分たちにできることを頑張っていこうと思います」と今回の訪問を振り返ります。
ゼンショーは今後もフェアトレードを通じて、生産者とその地域に暮らす方々の経済的自立を継続的に支援していきます。

※掲載しているすべての情報は掲載時点における情報であり、最新のものと異なる場合があります。

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