ゼンショーフェアトレードの取り組みを現地よりお届けします!

Fair Trade Report

被災したコーヒー産地に寄り添う【ウガンダ】

2024年8月、フェアトレード部員がウガンダのコーヒー産地を訪問しました。

ウガンダ西部のカセセ県では2024年5月、大雨により河川が氾濫し、大規模な洪水
が発生。
2011年よりゼンショーとフェアトレードに取り組む生産者組合の半数以上のメンバーが被災し、避難生活を余儀なくされました。

ゼンショーは洪水の情報を入手した直後に生産者組合と協議し、蓄積してきた社会開発資金※を緊急支援に充てることを決定。
現地で約1週間分の食料の配布に活用しました。
しかし、被災地は僻地にあることから国際機関からの支援が届いておらず、当初の支援だけでは食料が足りなくなることは明らかでした。
そのため、ゼンショーはさらなる支援を決め、グループの従業員を対象に
募金活動を実施。
被災した組合メンバー792名に、追加の食料キット、避難所で使うマットレスなどが行き渡りました。

※社会開発資金…原料買取価格の中で現地の人々が必要とする様々な生活改善活動に充てられる金額のこと。

洪水から3ヵ月ほどが経った8月、フェアトレード部員が被災状況確認のため現地に行くと、 壊れた家々や地滑りが起きた土地など、洪水の爪痕がまだ多く見受けられました。
寸断された道路もあり、収穫したコーヒーの運搬に影響を及ぼしていることも分かりました。

生産者組合の事務所を訪れるとたくさんのメンバーが集結し、ゼンショーの洪水支援に対する感謝の言葉を歌にのせて贈ってくれました。

現地の生産者たちは普段から、コーヒーの生産方法や計画について協議する際、その内容を絵に描き、皆で見ながら意見を交わすことがあります。

スケッチブックとクレヨンを渡すと、洪水で自分たちのコーヒーの木が流されてしまった様子のほか、ゼンショーとのフェアトレードにより子どもたちが学校に通えるようになったことや、洪水支援として物資を配布したことへの感謝を表現してくれました。

ゼンショーは今後も産地を訪れ生産者に寄り添いながら、フェアトレードに取り組んでまいります。

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