牛肉
肥育農場や加工工場も社員が現地監査。
各国基準より厳しい「ゼンショ―基準」を設け、
安全を確保しています。
各国よりも厳しい独自基準 ゼンショーSFC
ゼンショーグループでは、アメリカやオーストラリアから牛肉を輸入しています。
国によって安全や品質管理の方法に違いがあるので、ゼンショーグループでは、国よりも厳しいゼンショー基準で安全を管理。特にお客様が不安を感じていたアメリカ産牛肉(現在ではOIEのBSEステータスが最上位の「無視できるリスク国」に認定されている)は、ゼンショーSFC(Safe-Feed Cattle:安全飼料牛)を策定し、より細かい監査を行っています。

牛肉の安全性を保証するゼンショーSFCマーク
ゼンショーSFC
(Safe-Feed Cattle:安全飼料牛)
- (1)牛が出生した時期や場所が明確であること。
- (2)すべての育成期間を通じ、BSE感染の原因となる飼料が一切与えられていないこと。
以上の条件を満たす健康な牛の肉です。

食肉加工工場では、特定危険部位(SRM)の除去や衛生管理などを重点的に監査。育成農場、肥育農場、飼料検査結果、加工工場の全てにおいて総合的に安全性の確認が完了した時点で、ゼンショーSFCの加工工場として認定、認定証を発行しています。

ゼンショー社員が現地に赴き、監査・認証。

ゼンショーが設計したプログラムに基づき現地の検査機関で継続検査。

牛はイヤータグで管理。

飼料検査のサンプルは、実際に与えられているものを農場で採取。

さらに農場では記録の確認や聞き取り調査を実施。
主な輸入牛肉の産地
アメリカ、オーストラリア、カナダ、メキシコ
牛肉の安全管理
BSEについては、各国での飼料規制や国際機関によるガイドラインの制定など様々な対策がとられています。
ゼンショーグループでは、OIE(国際獣疫事務局)や食品安全委員会での各国の評価を把握するとともに、大学とのBSEの共同研究や国際的NPO:TAFS に参加し、BSEを含む家畜伝染病について情報交換するなど、常に最新の情報を収集しながらBSE問題に取り組んできました。
取引前には社員が現地に赴き監査を行います。農場では飼料の安全性や子牛の生産記録、工場では衛生状態や特定危険部位の除去状況などを細かくチェック。学習支援を兼ね、加工工場の第三者への公開にも取り組んでいます(関連記事はこちら)。
日本でも安全性の検査を行っています。ゼンショーの中央分析センターでは、基準を超える動物用医薬品が牛肉に残留していないかを、品質検査センターでは有害菌検査などを継続的に行っています。
このようにして、安全であると確認された牛肉だけを使用しています。
共通チェック項目 | ||
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場所 | 確認内容 | |
繁殖牧場 |
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肥育農場 |
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加工工場 |
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輸送 |
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ゼンショー工場 |
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パイロットファームとしての善祥園の取り組み
北海道十勝にあるゼンショーグループの直営農場の「善祥園」。その清らかな自然環境にある放牧地で、子牛は健やかに成長します。「家畜の健康管理」、「畜舎の衛生管理」、「飼料の選定」、「家畜を大事に扱う(家畜福祉)ルール」など、ゼンショーグループが飼育に関する規定を作成。それらに基づき、ゼンショーの社員が育てています。

飼料は自社設計。とうもろこしや麦、大豆油の搾りかすなどの植物性の原料に、ミネラルを配合したもので、牛専用の飼料工場で製造しています。さらに良質な水と十勝の自社牧草地で生産した牧草を与え、健康的に育てています。安全性を確保するため、飼料の製造工場や出荷先の牛肉加工工場にもゼンショーの監査員が定期的に赴き、衛生管理や品質管理、法令順守などについて厳しく監査。物流もゼンショーグループが担っているので、輸送時の保管状態や温度管理なども確実に行っています。

このように一貫して管理された善祥園の牛肉は、ゼンショーグループのお店のメニューになったり、グループのスーパーでも販売しています。牧場から販売まで、一貫した管理がされた安全・安心な牛肉が、善祥園の牛肉なのです。
善祥園の飼育
生後0ヶ月~2ヶ月
カーフハッチと呼ばれる、いわば1頭1頭の個室で体調管理・健康状態を毎日チェック。
生後3ヶ月~20ヶ月
自社製の牧草を給与し、畜舎内で大切に大きく育てます。
