今年もオーストラリアで大学生の学習支援ツアーを実施

2019年9月、大阪府立大学で生命環境科学(獣医学類)を学ぶ学生3名と教職員2名が、ゼンショーホールディングス食品安全保証本部の担当者サポートのもと、当社グループに牛肉を供給するオーストラリアの食肉工場と、「フィードロット」と呼ばれる肥育場を訪問しました。

大阪府立大学では「食」の安全・安心を担うスペシャリストの育成を目的とした教育カリキュラムの一環として、海外の食品加工工場等の訪問・見学を行っています。
今回の訪問はゼンショーがこのカリキュラムの支援を開始してから4回目となります。

広大な敷地の中にある食肉工場とフィードロット

現在、日本で流通している牛肉の約6割はアメリカやオーストラリアなどから輸入されています。これら牛肉の輸出国の食肉工場は、輸出国と輸入国、さらには第3国の基準まで含めた、いわば国際レベルの衛生管理が求められます。

お客様が口にする商品に使われる原材料の生産から加工、流通、販売(消費)におけるフードシステムの現状や、その過程で発生する様々なリスクに対し、世界で約9,700店舗を展開する当社と当社のお取引先様が、具体的にどのようにリスクマネジメントしているのか。この学習支援ツアーでは、こうしたことを体験的に学習してもらうことができます。

ゼンショーでは、食材を扱う現場を目の当たりにして学ぶことは食品安全や品質管理の分野における優秀な人材の育成にも役立つものと考え、このカリキュラムを支援しています。

参加した学生からはこんな感想が寄せられています。
「フィードロットの見学を通して、オーストラリアでは日本よりはるかに多くの牛を効率的に、高品質で肥育するためのシステムが構築されていることを知りました。肥育される牛は農家に直接赴いて購入されるため、牛の出自を把握できるだけでなく、イヤータグとコンピュータによる徹底的な個体管理も行われており、出荷時の牛のデータから生産性の高い農家を割り出すこともできます。

与えられる飼料についても、生産過程での管理、書類の審査、サンプリングによる品質管理が行われていました。自分たちが食べているたくさんの肉の品質が肥育段階でここまできちんと管理されていることに驚いたと同時に、感謝の気持ちさえ抱きました」

※大阪府立大学の教育カリキュラムに関する過去の記事はこちらからご覧ください。

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