京都大学と共同研究講座「食と健康科学研究講座」を開設

2022年10月、ゼンショーは京都大学と共同研究講座「食と健康科学研究講座」を開設しました。
おいしく、楽しく、満足感のある食事を通じ、無理なく健康機能を維持できる食環境の実現を目指します。

近年、糖尿病をはじめとする生活習慣病の前段階の状態であるメタボリックシンドロームが問題視されています。糖尿病などの生活習慣病の予防には糖質の摂取量を減らすことが有効であると考えられますが、極端な糖質制限は体への負担がかかる場合もあり、何よりも“食べる楽しみ”が損なわれてしまいます。

そこで、この共同研究講座では、京都大学のAI(人工知能)解析技術や最新の機器分析学、ゼンショーグループが持つ食資源・サプライチェーンを活用し、食事に対する満足感が得られ、しかも健康機能を維持できるような食品素材の探索に取り組みます。そして、「すき家」をはじめとする国内外のゼンショーグループ店舗で、よりおいしく満足感があり、無理なく健康機能を維持できるメニューの提案を目指します。

共同研究に向けて行われた記者会見で、本講座の担当教授である京都大学大学院 人間健康科学系専攻 奥野恭史 教授は「我々がこれまで培ってきた、AIあるいはスーパーコンピューターのシミュレーションを用いた医療・創薬への応用を、食に対して行っていくことを目指している。“健康であればまずいご飯でもいい”というものではなくて、おいしさと健康を両立していく、また、科学していくような技術開発を行っていく。」とコメントを述べました。

また、同じく共同研究講座に取り組む、ゼンショーの研究開発部門所長の永井は、「一般的に健康といえばダイエットなどの食事制限をイメージすると思うが、外食の商品において糖質などの制限を過度に行ってしまうと、最も重要なおいしさや満足感が損なわれてしまう場合がある。今回様々な研究を組み合わせることによって、お客様がカロリーの摂取過多を意識せずにおいしいメニューを食べられるような社会の実現を目指していく。」と目標を述べました。

また、ゼンショーのホームページに、新たに「食と健康」ページが登場しました。
“おいしいものを我慢しないでたっぷり楽しんでほしい”という想いで、栄養素のはたらきや栄養成分をおいしく摂取できるメニューなど、食と健康に関する情報を発信しています。

ゼンショーはこれからも、健康・栄養に関する取り組みを加速させ、お客様に豊かな食生活を提案してまいります。

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