うなぎ財団が小学生を対象に出前授業を実施

うなぎの生態を肌で感じる

2023年8月、鰻の食文化と鰻資源を守る会(通称 うなぎ財団)が小学生を対象に出前授業を実施しました。

※うなぎ財団は、日本にあるうなぎの食文化の継承とうなぎ資源の保全を目的に、ゼンショーが主体となって設立した一般財団法人です。ウナギの生育環境保全や資源保護、完全養殖に関する事業などに加え、うなぎに関する出前授業も実施しています。

うなぎ財団は、東京都江戸川区で小学生向けの講座を開いている「江戸川区子ども未来館」より「土用の丑の日にあわせ、子どもたちに魚の生態学やウナギの謎について講義をしてほしい」という依頼を受け、今回の出前授業を実施しました。

今回の授業のテーマは「海と川を行き来するウナギの不思議」。海に生息する魚と川に生息する魚、そしてその両方を行き来するウナギの体の仕組みに関する説明から授業がスタートしました。

子どもたちは、海水と淡水が混ざる川の河口付近で起きる現象「塩水楔(えんすいくさび)」を、色付きの水で再現。 海水と淡水が分離する様子を観察し、魚たちが生息する川について理解を深めました。

各国のうなぎ料理の説明や、暑い夏にうなぎを食べる理由などを聞いた後は、お待ちかねの試食タイム! 「すき家」のうなぎを実際に食べ、日本で伝統的に親しまれている“うなぎの蒲焼”の味わいを堪能しました。

試食後も、生きたうなぎに直接触れる体験や、ウナギが成魚になるまでの成長過程「レプトセファルス」の標本の観察など、これまで中々知る機会がなかったウナギの生態について知識を深めました。

授業を受けた小学生からは、「ウナギの生き方が分かって、(うなぎの味が)さらにおいしく感じた」という感想が寄せられました。

うなぎ財団はこれからも、うなぎの食文化を将来につなげる活動を行ってまいります。

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